初めての日本のバー:Q&Aとマナー

日本のバーが初めての人に向けて、チャージや支払い、注文、曲のリクエストといった基本と、居酒屋・食事のマナー、そして「母国とはここが違う」というポイントをまとめました。

ロックバーのQ&A

チャージって何?

多くのバーでは、1人500〜2,000円ほどの席料(チャージ)がかかり、「お通し」という小さなおつまみが付くこともあります。ぼったくりではなく一般的な習慣です。ライブの日は別料金の店もあります。座る前に知りたければ、気軽に聞いてみましょう。

現金?カード?

小さなバーは現金のみの店が多く、カードやQRコード決済が使える店もあります。日本円の現金を持っておきましょう。セブン-イレブンのATMは、ほとんどの海外のカードが使えます。

チップは必要?

いりません。日本にはチップの習慣がなく、お金を置いていくとかえって店の人を困らせてしまいます。会計の金額を払えばOKです。

一人でも入れる?

もちろんです。ロックバーはカウンターが中心で、一人で来る常連さんも多く、マスターも音楽の話に付き合ってくれることがよくあります。小さな店はすぐ満席になるので、断られたら時間をずらしてみましょう。

英語は通じる?

店によります。英語が話せるマスターもいれば、少しだけの人も多く、あとは音楽が通訳してくれます。ひとことカードや翻訳アプリも使ってください。

注文と支払いは?

カウンターで注文します。たいていは帰るときにまとめて払いますが(「お会計お願いします」)、1杯ごとに払う店もあります。表示価格は税込みです。

曲のリクエストはできる?

多くのロックバーでできます。店のレコードやCD、動画サイトからかけてくれます。まずは聞いてみて、1曲ずつにし、店のルールに従いましょう。マスターの選曲も楽しみのひとつです。

タバコは吸える?

屋内は原則禁煙ですが、一部の小さなバーは喫煙が認められています。その場合は入口に表示があり、20歳未満は入店できません。

写真は撮っていい?

まずマスターに聞きましょう。ほかのお客さんを勝手に撮らないこと。ライブの撮影・録画が禁止の店もあります。

何時から何時まで?

夕方から夜遅く、朝まで開いている店もありますが、営業日や時間はよく変わるので、行く前に店の公式SNSを確認してください。電車は深夜0時ごろに終わるので、タクシーや帰り方を考えておきましょう。

何歳から飲める?

日本の飲酒は20歳から。旅行者はパスポートの携帯が義務づけられていて、身分証明にもなります。

服装の決まりはある?

ロックバーにはありません。バンドTシャツは大歓迎です。

バーで使えるひとこと日本語 →

行く前に知っておきたいこと

ドアの見つけ方から終電後の帰り方まで、初めての人がつまずきやすいポイントです。

店を見つけて入るまで

  • 閉まったドアは当たり前ロックバーの多くは、飲み屋が集まったビルの上の階や地下にある小さな店で、外から中が見えないドアの向こうにあります。歓迎されていないという意味ではありません。ドアを開けて、指で人数を示し「入れますか?」と聞けば大丈夫です。
  • 何階にあるかを確かめるビルの入口やエレベーター横の案内板を見ます。「3F」は3階、「B1」は地下1階です。店名は日本語だけのことも多いので、行く前に店の公式SNSで外観やロゴを見ておきましょう。同じビルに全く違うジャンルの店があることもあるので、ドアの看板も確かめてください。
  • 客引きにはついて行かない新宿・歌舞伎町や大阪・ミナミなどの繁華街では、路上で声をかけてくる人がいます。立ち止まらず、ついて行かないこと。ロックバーは客引きをしません。地図を見ながら大通りを通って、まっすぐ目的の店に向かいましょう。
  • ×のジェスチャーは「満席」の意味10席ほどしかない店も多くあります。店の人が腕で×を作ったり「満席です」と言ったりしたら、単に満席という意味で、外国人お断りではありません。時間をずらすか、近くで1杯飲んでからまた来てみましょう。
  • 予約は必要?ほとんどのロックバーは予約なしで入れます。4人以上のグループなら、先に公式SNSでメッセージを送っておくと安心です。貸切やイベントで入れない日もあり、たいていSNSで告知されています。
  • 階段と大きな荷物小さな店は、エレベーターのない急で狭い階段の上にあることが多く、スーツケースや大きなリュックを置く場所もありません。大きな荷物は駅のコインロッカーやホテルに預けてから行きましょう。
  • 夜にビルの入口が閉まっていたら深夜になるとビルの入口を閉めるところもあります。入れないときは、適当にインターホンを押さず、店の公式SNSを確認するかメッセージを送ってみましょう。
  • 本当にちゃんとした店?このサイトに載っている店は、ロック・メタルバーであることを確認しています(検索で混ざっていたキャバクラなどは外しました)。それでも、座る前にチャージを聞くのはふつうのことですし、もし居心地が悪ければ、会計をして出て大丈夫です。
  • 一人で行くときロックバーでは一人客は珍しくありません。マスターの目が届くカウンターに座り、どこでもそうするように自分の飲み物からは目を離さないようにしましょう。一人旅の女性は、事前に店にメッセージを送って雰囲気をつかんでおくのも手です。

料金と支払い

  • チャージは先に聞いてOK席料(500〜2,000円ほど)がかかる店は多く、一緒に出てくる「お通し」のおつまみはその料金に含まれていて、無料のサービスではありません。座る前に「チャージはいくらですか?」と聞いて大丈夫です。
  • 一人1杯は注文するグループの全員が最低1杯は注文するのがルールです。お酒を飲まない人は、ウーロン茶やコーラなどのソフトドリンクを頼みましょう。ノンアルコールビールがある店もあるので聞いてみてください。
  • 現金と千円札を用意小さな店は現金のみのことが多く、1万円札だとお釣りがないこともあります。現金と千円札を多めに持って行きましょう。大きなお札はコンビニで崩せますし、コンビニのATMはたいていの海外カードが使えます。
  • 値段が書いていないときウイスキーや特別なお酒に値段が書いていなければ、頼む前に「これはいくらですか?」と聞きましょう。ごくふつうの質問です。
  • 税金と追加料金日本の表示価格はふつう消費税込みです。ただし、サービス料や深夜料金を別にとる店もあるので、気になったら注文するときに聞いてみましょう。
  • 都度払いか、最後にまとめてか多くの店は帰るときにまとめて払います(「お会計お願いします」)。1杯ごとにその場で払う「キャッシュオン」の店もあります。わからなければ聞くか、常連さんのやり方を見てみましょう。
  • チップの代わりにマスターに1杯日本にチップの習慣はありませんが、楽しかったら「マスターもどうぞ」と1杯ごちそうするのが粋です。マスターの分は会計に加えられ、たいてい1杯分ほどの値段です。義務ではなく気持ちです。

音楽とリクエスト

  • 店のジャンルを確かめる「メタルバー」といっても80年代のグラムからブラックメタルまで様々で、テーマナイトやイベントをやる店もあります。このサイトの紹介文やタグを読み、行く日のイベントを店のSNSで確かめておきましょう。
  • リクエストのしかたまずリクエストしていいか聞きましょう。口で伝える店、紙に書く店がありますが、スマホでバンド名と曲名を見せればたいてい通じます。1曲ずつ頼み、かかるまで次は待ちましょう。
  • かからなかったらマスターはその夜の流れを作っています。雰囲気や店のジャンルに合わない、順番待ちが長い、音源がない、などの理由でかからないこともあります。あなたが嫌われたわけではありません。
  • 長い曲は控えめに15分を超えるドゥームやプログレの大曲は、混んでいる店の流れを止めてしまうことがあります。とても長い曲は先にマスターに聞くか、空いている時間にしましょう。
  • 音量は店しだいライブ並みの大音量の店もあれば、会話ができる音量の店もあります。わかっている場合は紹介文に書いています。大きな音が苦手なら耳栓を持って行きましょう。
  • 日本のバンド名日本のバンドは、英語のつづりだけでは伝わらないことがあります。ひとこと日本語のページに日本語表記のバンド名一覧があるので、タップして画面を見せてください。

店の中と帰り道

  • タバコの煙店内で喫煙できる小さな店もまだあります。入る前にドアの表示を見ましょう。「禁煙」なら吸えない店、「喫煙可」なら吸える店です。
  • 話す?聴く?カウンターでマスターと音楽の話をするのはふつうのことで、打ち解けるきっかけになります。常連さん同士が話し込んでいたらまずマスターと、隣の人が黙って聴いているようならそっとしておきましょう。
  • 食事ロックバーの多くは飲み物と軽いおつまみだけです。先に居酒屋などで食べておくか、各エリアのページで「フードあり」のタグで絞り込んでください。
  • 狭い店、狭いトイレ店内は狭く、古いビルではトイレもとても小さく男女共用のことがあります。混むと暑くなるので、脱ぎ着しやすい服装で行きましょう。
  • 地下は電波が弱い地下の店ではスマホの電波が入らないことがあります。オフラインの地図と翻訳をダウンロードし、住所はスクリーンショットしておきましょう。
  • 当日は店のSNSを確認地図アプリの営業時間は正しくないことが多く、不定休の店もたくさんあります。行く日は店の X や Instagram を確かめましょう。各店のページにリンクがあります。
  • 終電電車は深夜0時ごろに終わり、朝5時ごろに動き出します。もう1杯頼む前に終電の時間を確かめるか、タクシーか始発まで過ごす前提で計画しましょう。
  • ハシゴ酒各店のページに、同じ市区町村にあるほかのロックバーを載せています。2軒目、3軒目探しに使ってください。

日本のバンド名 →

居酒屋・食事のマナー

居酒屋は、食べて飲んでみんなで楽しむ日本の大衆酒場です。ロックバーに行く前の1軒目にもぴったりです。

  • おしぼり席に着くと出てくるおしぼりは手をふくためのもの。顔をふく人も見かけますが、控えたほうが無難です。
  • お通し頼んでいない小皿が出てくることがあります。席料の代わりなので断れませんが、意外とおいしいものです。
  • まずは乾杯全員の飲み物がそろってから「乾杯!」。それまで口をつけずに待ちましょう。
  • お酌かしこまった席では、自分ではなく相手のグラスに注ぎ合います。友だち同士なら省略することも多いですが、喜ばれるしぐさです。
  • 店員の呼び方「すみません!」と声をかけたり、テーブルの呼び出しボタンを押したりするのはふつうのことで、失礼ではありません。
  • 料理はシェア料理はできた順に出てきて、テーブルの真ん中に置いてみんなで取り分けます。
  • 箸の使い方ご飯に箸を突き立てる、箸から箸へ食べ物を渡す、はどちらもお葬式を連想させるのでNGです。
  • 麺をすする麺はすすって食べてOK。そのほうがおいしいとも言われます。
  • 靴を脱ぐ畳や一段高い床に上がるときは靴を脱ぎます。段差や靴箱が目印です。
  • 飲み放題飲み放題には90〜120分などの時間制限があり、終わる前に「ラストオーダー」の声がかかります。
  • 会計テーブルごとに1枚の伝票で、帰りにレジで払うのが一般的。みんなで均等に割る「割り勘」が多く、混んでいる店で別々に払うのは難しいこともあります。
  • 外でのふるまい食べ歩きは、お祭りや屋台を除いてあまり好まれません。ゴミ箱が少ないので、ゴミは持ち帰りましょう。

母国とはここが違う

多くの国ではふつうでも、日本ではやり方が違うこと。(「母国」はおおまかな傾向で、国によって違います)

母国では(よくある例)日本では
チップ国によっては10〜20%が当たり前。なし。会計の金額だけ払う。
席料頼んだものの代金だけ払う。チャージやお通しがよくある。
支払い1杯ごとに払うか、カードでつけておく。最後にまとめて、現金で払うことが多い。
店員の呼び方目が合うのを待つ。大声で呼ぶのは失礼。「すみません!」と呼ぶのがふつう。
値段レジで税金が足されることがある。表示価格は税込み。サービス料が付く店もある。
水ボトルの水は有料のことも。飲食店や居酒屋では水やお茶は無料のことが多い。
タバコほとんどのバーで屋内禁煙。入口に表示のある小さなバーでは吸えることも。
店の広さ大きなパブで立ち飲み。10席前後のロックバーが多く、選曲はマスター。
帰り道終夜運転の電車がある都市も。電車は深夜0時ごろに終わり、朝5時ごろに始まる。
ゴミあちこちにゴミ箱がある。公共のゴミ箱はとても少ない。ゴミは持ち帰る。
外で飲む公共の場での飲酒が禁止の国が多い。おおむね合法だが、控えめに。夜の渋谷駅周辺など禁止の場所もある。
割り勘それぞれ自分の分を払う。グループで1枚の伝票を均等に割る。

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